節約生活を「せざるを得ない」状況になった私

借金を返すため、生活費を切り詰める決意

私は借金返済のため、節約や貯金をしようと思いました。借金に苦しんでいたころは返済額と年金を満額で払っていたため、毎月の支払いに苦労し、非常に困りました。しかも当時の私は職がなかったので、在宅仕事をして返しつつ、とにかく毎日の生活費を切り詰めて返していくしかないなと思っていたのです。
節約はさまざまなところで行いました。まず、寝るときにはパソコン関係のコンセントの電源をスイッチで切ることができる方式のものに変更しました。食事は実家に住んでいたので朝と晩は母親に作ってもらっていましたが、昼食と年金代、衣料費、医療費は自分で全部まかなうようにし、できるだけ親に迷惑をかけないようにしました。今考えれば、かなり無謀なことをしていましたし、昼食も80円のカップめんだけで済ませる生活を半年以上続けたこともありました。

節約のお陰で浪費癖の自分から脱却

節約生活をする前の私はとにかく、入ったお金はほとんど使わないと気が済まないと思っていました。それで気持良くなっていたのです。しかし、節約生活をせざるを得ない状況に陥ったとき、私は「節約しても人間は生きられるんだ」と思うようになりました。そうなんです。お金を使っている瞬間の自分に酔っていただけのことであり、根本的なところは治っていなかったのです。これはギャンブル依存症や買い物依存症などと同じく、浪費癖というものにほかなりませんでした。これを変えざるを得なくなったとき、私は本当に愚かだったと自分を省みたのです。さらに、自宅仕事だけではいけないと思い、なんとか外で仕事を探しましたが、ずっと家に居たせいか臆病になってしまい、久しぶりのバイトを決めるまでに半年間かかりました。その間、街に出て職を探す交通費は全部親に面倒を見てもらいました。街中で昼食代を使うわけにはいかないので、家から弁当と水筒を持ち、なるべく外でお金を使わないように心がけました。

人間は追い込まれた時にしかやれないもの

現在では職も決まり、借金も完済に向かっています。私は当時の節約生活を振り返ったとき、人間というものは本当に追い込まれないとやらないんだなと思いました。それは私だけではなく、同じような気持ちを持っている人も多いと思います。節約はするものではなく、「せざるを得ない」状態にならないとやらないものなのです。これは私個人の例なので、自分を律して行われている方は別です。節約生活を開始して3年後。私は借金をほぼ完済し、職も決め、新たな人生を歩んでいます。それはあの生活があったからだと今なら胸を張って言えます。